お客様との物語
博全社は、ご葬儀を通して、ご遺族、ご参列者の方々と様々な物語りを紡いでおります。お客様からの声を真摯に受け止め、これからもお一人お一人に、より良いお別れの時間を提供できる様、努めてまいります。
ご葬儀エピソード
亡くなられた奥様は、ピアノの先生をされていました。また、40歳を過ぎた頃から社交ダンスの楽しさに目覚め、恥ずかしいからと敬遠してきたご主人もついに数年前から始めるようになり、おふたりで楽しんでおられた矢先の今回のことでした。
奥様の弾くピアノの音色や、社交ダンスの音楽は、ご主人にとって奥様そのものだったのでしょう。その音色が聞こえない日常を目の当たりにし、とても寂しげな姿が印象的でした。私たちは少しでもその心を癒すことができればと、奥様がお好きだった音楽でお送りする「音楽葬」をご提案しました。
お式は、たくさんの思い出の写真と、奥様のお好きだった音楽にあふれた空間のなかで、執り行われました。シンセサイザーが曲を奏でるたびに奥様に寄り添い、やさしく語りかけるご主人は、まるで奥様との最後の会話を楽しんでおられるようでした。形式にこだわらず、ただただ奥様を想い、奥様のために音楽葬を選択されたご主人。とても温かで、愛情あふれるお別れに、改めて葬儀のあり方を考えることとなりました。
※エピソードはすべて実際のお話ですが、個人情報の観点から写真はイメージ画像とさせていただいております。