フラワーディレクターからの花だより
初心者でも楽しめる「スカビオサ」
2021年2月16日
今月のお花はスカビオサです。
野山にひっそりと咲いて、風にゆらぐ姿が美しく初心者でも楽しめるお花です。
開花時期は春と秋の2パターンがあり種類によって異なります。4~6月頃に咲くものもあれば、9~10月頃に咲く花もあり、日本固有種は、9~10月に見頃を迎えます。
切り花としてお店で多く見かけるのは3~5月頃です。その可憐な姿と、洋風にも和風にも合う事から大変人気の花となっています。カラーバリエーションも豊富で白、赤、ピンク、紫系が多く出回っていますが、最近では黄色系もあります。
名前の由来
日本ではマツムシソウという和名でも知られています。松虫が鳴く頃咲くことから名付けられました。スカビオサは、ラテン語で「疥癬(かいせん)」という皮膚病を意味する「Scabiea」が語源となっています。これは、皮膚病の薬草として用いられたことに由来しています。
切り花を長持ちさせるには
温度が20度を超えてくるともちが悪くなるので、なるべく涼しい場所に飾る方が良いです。
よく切れるナイフかハサミで斜めにカットして活けましょう。葉っぱは黄色くなりやすいので、最初から取り除くか、色が変わったら早めに取り除きましょう。花の持ちは7日間~10日間と長く、ガーデニングだけでなく切り花やドライフラワーにしても楽しめます。
花言葉
花言葉は「魅力」「風情」などです。
今回はスカビオサを紹介させて頂きました。
これからのシーズン、花屋は春の花でいっぱいです! コロナ禍の影響で続く『おうち時間』。自宅でお花本来が持つ香りや色味を目で楽しんでいただき、癒しや幸せな気持ちになっていただけたら幸いです。