ご葬儀エピソード 01
青空の下に鳴り響く和太鼓
「妻は娘が和太鼓をたたく姿を見るのがとても好きだったんです」中学生の娘さんを残して旅立たれた奥様との思い出を、喪主であるご主人はそう話してくださいました。
ちょうど私も同じ年頃の娘を持つ、親だったからかもしれません。このご家族のために、何かできることはないか。そう考え、そしてあるご提案をしました。
「和太鼓チームの皆様に集まっていただき、娘さんと一緒に和太鼓で奥様をお送りしませんか?」
これからもきっと娘の姿を見守ってくれると思います
お式当日、娘さんを含め総勢十数名のメンバーが集まりました。そして出棺のそのとき、いっせいに和太鼓を鳴り響かせました。
力いっぱい太鼓をたたく娘さんの姿は、お母様に何かを懸命に伝えているかのようにも見えました。
「これからもきっと娘を見守ってくれると思います」そういって娘さんを見つめるご主人の優しいまなざしを、今も覚えています。
- エピソードはすべて実際のお話ですが、個人情報の観点から写真はイメージ画像とさせていただいております。