フラワーディレクターからの花だより
可憐さとはつらつさを併せ持つ「オンシジューム」
2020年5月16日
今月の花は「オンシジューム」です。
「オンシジューム」は小さな小花が賑やかに群れ咲いている姿から和名「群雀蘭(むれすずめらん)」とも呼ばれています。
原産は中南米、原種は400種類以上あり、そのほとんどが黄色ですが、最近では品種改良も進み、ピンク、赤、白、オレンジなど、カラフルな色が増えチョコレートのような甘い香りのする品種もでています。
もともとは樹上に着生する植物で、岩の上につくものや地上性の品種もあります。
一年中安定した流通量があり、その華やかさから様々なシーンで利用されています。
当社でも他の花との合わせなど、扱いやすさ、華やかなポイントとしてなくてはならないアイテムの一つになっています。
長く楽しむために大切なのは、乾燥している室内では霧吹き等で保水してあげる事や切り花延命剤を利用すること。そうすることでつぼみから開花まで楽しめます。
この可愛らしいオンシジュームに夏ハゼの一種「ゴスケハゼ」を合わせてみました。
和の生け花でよく使われるゴスケハゼの柔らかい緑色と洋花のにぎやかなオンシジュームがお互いを引き立てあい、風が爽やかなこの時期にぴったりの雰囲気に仕上がりました。
オンシジュームの花言葉は「可憐」「私と踊って」です。可憐さとはつらつさを併せ持つ、まるで少女のような花ですね。