フラワーディレクターからの花だより
冬に咲く「サザンカ」
2018年11月16日
今回はサザンカを選んでみました。
サザンカは秋から冬のもの寂しい季節に咲く可愛らしい花です。
名前の由来は、中国ではツバキ類一般の事を「ササン」と呼び、サザンカ本来の読み方である「サンサカ」がなまって呼ばれたと言われています。
ちなみに漢字で書くと「山茶花」です。
皆さんはサザンカを見たとき、「あれ?ツバキに似ているな」と思ったことはありませんか?
私もその一人です。
この二つの分かりやすい見分け方は、花の散り方です。
ツバキの方は、花の頭がボトリと落ちてしまいますが、サザンカは花びらが一枚ずつ散っていきます。
もう一つの見分け方は葉っぱです。
サザンカは葉の縁はギザギザで、少し毛が生えています。
一方でツバキの方は、ギザギザや毛がありません。
パッと見、違いが分かりませんが、よーく見ると違いが分かりますので皆さんも観察してみてください。
サザンカの花言葉は「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」「理想の恋」です。
「困難に打ち勝つ」という言葉は、寒さが強まる過酷な季節にも負けずに花を咲かせる姿に由来しています。
まさにサザンカにピッタリの花言葉ですね。
今回のアレンジは和風のイメージで、スカシユリとともに生け花にしてみました。
いかがでしょうか?