フラワーディレクターからの花だより
結婚式やプロポーズにも最適な「カラー」
2018年4月16日
今回はカラーを選んでみました。
カラーと言えば見た目がメガフォンのような変わった形をしていますが、実は形自体が花ではなく、仏炎苞(ふつえんほう)という苞で、ガクが変化したものなんです。
苞の中にある黄色い棒状のものが本当の花だそうです。
花名の由来
カラーはギリシア語の「カロス(美しい)」が語源といわれています。
そのほかに仏炎苞が、ワイシャツの襟や、修道女の襟(カラー)に似ていることにちなむといった説もあります。
原産地の南アメリカでは「varkoor(豚の耳)」ともよばれ、英語では花がユリのように白いので、カラーリリー(calla lily)と呼ばれています。
和名は「オランダカイウ」と言われています。海外から渡ってきたサトイモ科の植物のことをカイウと呼ぶそうです。
カラーはサトイモ科の植物で、江戸時代にオランダから持ち込まれた花になります。これらのことから「オランダカイウ」と呼ぶようになったそうです。
花言葉
カラーの花言葉は「乙女のしとやかさ」「清浄」「華麗なる美」です。
カラーは全能の神「ゼウス」の妻「ヘラ」が、二人の間に生まれた子供「ヘラクレス」に授乳している時にこぼれたところからできた花と言われています。
そして、美の神「ヴィーナス」はカラーの美しさに嫉妬するあまり、中心に棒のようなものを付け花に姿を変えてしまったという神話があります。
カラーは南アフリカに6~8種ほど自生する球根植物で、本来水辺を好む湿地性の植物ですが、品種改良により陸地性のものが一般的になったそうです。まっすぐに伸びた茎が美しく見栄えがいいことから、切り花やウエディングブーケ、アレンジメントなどによく使われます。
カラーの花言葉はほとんどが女性に向けられた言葉で結婚式やプロポーズなどに用いられます。大切な人の誕生日や記念日に贈るのもおすすめです。