フラワーディレクターからの花だより
秋の七草として知られる桔梗(キキョウ)
2017年7月15日
青紫色をした星形の花びらがとても可愛らしい桔梗は秋の七草の1つとしても知られています。
古くから日本では秋の風物詩として親しまれており、万葉集で詠まれたアサガオの花は桔梗とも言われ、詩歌にも多く取り上げられているようです。今回は我が国、日本に縁の深い桔梗を今月の花に選んでみました!
桔梗の花言葉は「永遠の愛」「誠実」「変わらぬ愛」「気品」「清楚」「従順」などです。
なんだか情熱的なものが多いですね。
この花言葉は桔梗という若い女性が恋人の為に一生涯ただただ待ち続けた物語に由来します。
戦時中はご主人や恋人が戦役に赴かれた時に、この逸話にあやかり、願掛けの意味も込めて植えていたという話もあるようです。
つぎに縁の深いといえばやはり今日まで続いている、古き文化の「家紋」があります。
当時は家系や血統、家柄、地位などを表すために使われてきた、家紋ですが、桔梗の花形も「桔梗紋(ききょうもん)」という家紋の1つとして有名です。
均一のとれた五角形が重用され、たくさんの武士たちが家紋にしてきました。
かの有名な明智光秀や土岐光衡などの戦国時代の武士たちは桔梗紋を丸で囲んだり、星形にするなど、新しいデザインの桔梗紋を家紋としていたそうです。また、江戸時代には江戸城で「桔梗紋」「桔梗の間」などの名前に採用されていました。
今回のアレンジは桔梗に同じ季節の花「リンドウ」をあわせてみました。
まだ暑さもつづくこの季節、涼しげな色に涼を感じていただけたら幸いです!