フラワーディレクターからの花だより
カンパニュラ(風鈴草・ツリガネソウ)
2017年4月17日
カンパニュラは北半球の温帯に約300種自生する多年草です。
多くの花が釣鐘状に咲くことから、ラテン語で「campana」に由来して、学名がつきました。日本に渡来したのは明治初期の1870年頃だそうです。
花言葉は「誠実な愛」「感謝」「節操」「思いを告げる」などで今回のカンパニュラの花言葉もギリシャ神話に由来することをご存知でしょうか?
神話に登場する「カンパニュール」という名の美しい精霊は、オリンポスの果樹園にある黄金の林檎を守る仕事をしていました。ある日1人の兵士が果樹園に忍び込み黄金の林檎を盗もうとします。
カンパニュールは鐘を鳴らして助けを求めますが、兵士に命を奪われてしまいます。
花の女神フローラは彼女の死を悼み哀れんで、鐘の形をした花に変えたそうです。
この神話が花言葉の由来と言われています。
悲しい話ですが、このような背景を知ると、プレゼントをする際の気持ちもいっそう深みのあるものになるのではないでしょうか。
生花を毎日扱うと色々違う花と合わせてみたり試行錯誤してしまいますが、今回のカンパニュラは思い切って、1種類に葉物を合わせるのみにしてみました。
形が変わっていますし1本単体で成立していると思ったのでシンプルに花瓶にいけてみました。
いかがでしょうか?
色も沢山ありますし花びらが星形でかわいいですね!
大切なあの人にプレゼントしてみてはいかがですか。