料理長からの食材だより
健康な人のさらなる健康に「胡麻」
2021年9月17日
今月は胡麻について、お話ししたいと思います。
胡麻の原産国はアフリカのサバンナで、発祥の地では胡麻の事を「べネ」と呼び「幸福を招く」と言われています。
6000年程の歴史があり、日本に伝わったのは奈良時代。仏教とともに伝えられたので肉食を禁じる禅僧の精進料理に活用され、豆腐と共に貴重な蛋白源とされていたそうです。
種をまいてから30~40日後には茎の中程から葉の付け根に順次、上に向かって開花していき、種子が熟成すると、さく果は開裂し種子が飛散します。さく果は4室から8室で、1室に15~20粒位入っています。「開けごま」はさく果が開裂し種子が飛散する様子に由来すると言われています。
名前の由来は中国西城の「胡」の国から中国に伝えられ、種子は麻の実に似てることから「胡の麻」となり胡麻になったと言われています。
種類は大きく分けて3種類で、白ごま・黒ごま・金ごまになります。
中国では、丸薬と呼ばれるほど栄養価が高く、ポリフェノールの中間で抗酸化作用があり、悪玉コレステロールを減少させ、肝機能を活性化する作用もあるといわれています。
ダイエット・美肌・便秘・冷え性・女性には喜ばれる栄養素がたくさん入っており、「健康な人のさらなる健康」のために、またアンチエイジングに適した食物と言えそうです。