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料理長からの食材だより

開運の縁起を願う「黒豆」

2020年1月17日

明けましておめでとうございます。
今月は、おせちに欠かせない黒豆のお話ししたいと思います。
黒豆で有名なのは、丹波だと思いますが丹波の黒豆とは兵庫県の篠山市近辺で生産された黒豆を言います。
また京都の丹波長の山間部のものも同じです。篠山市の黒豆は、篠山盆地特有の気候と粘土質の多い土壌に恵まれた特産物です。
一粒一粒が大きく、ふっくらとして黒く輝く色つやと、皮が剥けにくく格別な風味が特徴で「日本一」と評価が高いです。
一般的な黒豆は開花してから70日ほどで熟成しますが丹波の黒豆は100日ほどかかります。ゆっくり時間をかけて熟成することで、上質な黒豆ができるのかもしれません。
また、西紀地区川北の「川北黒」、城東地区「波部黒」も有名でしたが、今は「丹波黒」の名で統一されて、さらに品種改良されています。
他の黒豆は1キロ1500円位の値段ですが丹波の黒豆は1キロ4000円位するので、かなりの値段差がありますが間違いなく美味しいのは丹波の黒豆なので、この値段は納得すると思います。

この黒豆ですが、大豆と同等にタンパク質が含まれていて、ビタミン類・ミネラル類も多く含まれています。
大豆には含まれないアントシアニンが黒豆には含まれているところが大きな特徴です。アントシアニンとは、体の酸化を防ぎ生活習慣病の予防に効果に期待が持てます。
黒豆は煮豆として一年中売られていますが、この時期ですと、お節料理の密煮ですね。
お節料理にはなくてはならない祝肴のひとつです。
「黒」は日焼けして健康であることを意味し「豆」はマメに働くということで一年を元気で働けますようにという願いが託され、開き豆とも言われ開運の縁起を願うものだともいわれています。

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