料理長からの食材だより
房州ひじきを使った『ひじきピラフ』
2016年4月16日
房州の春は菜の花が咲き、3月に入ると海岸の磯場で干潮時にひじき狩りが始まります。その生産量は全国2位です。
新鮮なひじきを茹で上げ、タンニンを取り除き、南房総の太陽と潮風で天日干しします。
特徴は太くて大きく柔らかい、滋味溢れるその味です。
昔から「ひじきを食べると長生きする」と云われ、ミネラルや鉄分がとても豊富なのがその由縁のようだ。
今月は、油脂とも相性の良いひじきとバターライスを使い『ひじきピラフ』を作りましょう。
ひじきピラフ
①バターライスの材料は生米300gを研いでよく水切りをして置きます。そしてブイヨン(顆粒でよい)300mlを用意する。
②玉ねぎ80gを微塵切りにしてバター5gで炒め、更に15gのバターを加えて、米を炒める。米がバターでコーティングされ熱くなったら、温かいブイヨンを加えて、塩、コショウで下味をして、電気釜を使い通常に炊く。
③水で戻したひじきをしっかりと水気を切る。100gを3cm程の長さにカットする。
④フライパンをレンジにかけ、バター5gで鶏胸挽肉をそぼろ状に炒めて、③を加えて更に炒める。塩、コショウで下味、日本酒と醤油を少量掛けて風味づけし、色合いにパプリカ赤の小さな角切り、ミニトマト1/4カット6個分、湯がいた絹さや加える。
⑤炊き上がった②のバターライスに④を混ぜ合わせる。味を確かめて塩、コショウで調味する。3~4人分の仕上がり量になります。
※ピラフと合わせて筍入りの汁物があれば、春の味を満喫出来ますね。また、バターライスはバリエーション豊かな具材の変化で使い勝手があります。ピラフ、ドリア、オムライスと本格的な味を楽しめます。