料理長からの食材だより
食卓の定番「鮭」はスーパーフード!
2019年9月16日
秋から冬にかけて、美味しくなる鮭!基本的には秋が旬です。
しかし、スーパーに買い物に行くとオールシーズンいつでも売っているので
一体、鮭の旬っていつなのか、解らなくなりませんか?
実際に売っている鮭を見てみると、銀鮭・紅鮭・秋鮭・トラウトサーモン、アトランティックサーモンなど、さまざまな種類があります。
実は、鮭の旬は種類によって微妙に異なります。一般的に日本で鮭と言うと「白鮭(シロサケ)」を指します。
白鮭は9~11月までの間に生まれた川に戻って産卵します。
生まれた川に戻るため東北や北海道沿岸によってきた白鮭を「秋鮭」「秋味」と呼び、この時期が旬となります。
産卵の為に川を遡る直前の鮭が、脂がのって最高に美味しい状態になります。ちなみに白鮭の雌は卵をたくさん抱えており筋子やイクラも、この時期が一番美味しく食べられます。
この白鮭は、産卵前になると、白子や卵の成長のために体脂肪が使われるので脂は少なくなり、あっさりしています。
白鮭の中には、間違えて春に戻ってくる白鮭も居て春なので産卵の準備がまだ整っていない状態で漁獲されるので、脂や栄養分が卵巣や精巣に消費されず身の方に広がっていき、そのため身は脂がのって美味しいと言われています。
春に戻ってきた白鮭は「時鮭(ときしらず)」と言われ漁獲量が少なく高級品として売買されています。
昔から朝食やお弁当、おにぎりの具としても鮭は圧倒的の存在の鮭ですが今はお刺身やお寿司でも定着しています。
日本では鮭が広く親しまれており、世界で獲れる鮭の約4割が日本で消費されています。
オールシーズン食べれて非常に栄養価も高くスーパーフードとも言えるでしょう。
是非、朝食には鮭を食べてみてはいかがでしょう。