料理長からの食材だより
実は夏が旬!「冬瓜」で健康チャージ
2020年7月16日
今月は、冬瓜(とうがん)について、お話ししたいと思います。
冬の瓜と書くのに、夏が旬の冬瓜!
家庭料理では、あまりなじみがないと思いますが、暑い季節の健康チャージに役に立つ優れもので、口当たりも優しくサッパリとした味は、夏バテで食欲がない時にピッタリの食材です。
この冬瓜ですが、熱帯のジャワ島が原産国で日本でも古くから栽培されてるウリ科の食用植物です。ラグビーボールのような球形をしていて、大きいものだと、10kg近くになるものもあります。
胡瓜、苦瓜、西瓜、南瓜など「瓜」と名の付く夏野菜と同じで、冬瓜も7~8月が旬になります。夏が旬なのに冬の瓜と書く由来ですが、野菜の中でも保存性が高く夏に収穫したものでも冬まで貯蔵できるという意味からきていると言われています。
実際は、そこまで日持ちしませんが、丸ごとのまま風通しの良い冷暗所に置いとけば、2~3ヶ月は保存できます。ただしカットしたものは、傷みやすいので中のワタと種は取った状態にした方がいいと思います。
とても低カロリーで、約95%が水分。栄養成分としては、カリウムを多く含んでるのが特徴です。カリウムは体内の余分な塩分を排出して、血圧を正常に保つ働きがあります。
冬瓜は和食はもちろん、どんな味にもアレンジがきく食材です。洋食、中華、エスニック、デザート、煮物、蒸し物、スープなど、幅広い料理に使えます。
変わったものだとステーキ、カレー、シチューの具材に使っても美味しくいただけるんですよ。
今年の夏は、冬瓜で自分オリジナルのいろんな料理を作ってみては如何ですか。