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料理長からの食材だより

柳葉魚(ししゃも)の美味しい食べ方

2020年10月16日

アイヌの伝説の魚と言われている、柳葉魚(ししゃも)についてお話をしたいと思います。
カリカリの頭、小骨のコリコリ感、卵のプチプチ感といった食感を楽しめる、このししゃも!
ご飯のおかずにも酒の肴にもうってつけの身近な魚ですが、年々漁獲量が激減し日本のししゃもである本ししゃもと呼ばれるものの占める割合は、今現在、約1割程度。市場に出回っている大半のししゃもはカナダ・ノルゥーなどで獲れたカラフトししゃもと言う冷凍品を生干しにしたものです。
本ししゃもは北海道東南部沿岸が産地で、そこの伝説によると「昔、凶作に苦しむアイヌの人達が神様に食べ物を!と祈ったところ、柳の葉が川に散って魚になった」その魚がまさしく、ししゃもであり、「柳葉魚」と書くようになったと言われています。

さて、このししゃもですが、美味しく食べるためには、サッと炙る程度に焼くのがコツで、とくに子持ちししゃもは焼き過ぎると卵が弾けてしまうため注意が必要です。
冷凍品は解凍すると旨みが水分と一緒に流出してしまうので冷凍のまま焼くのがベストです。
ポイントとしては焼く前に、お酒を振り掛けると美味しく頂けるので是非お試し下さい。
栄養面では日本人に不足していると言われている栄養素のひとつであるカルシウムが多く含まれていて、頭から尻尾まで丸ごと食べれば、より多くのカルシウムを摂取することができます。
またビタミンB2も多く含まれているので口内炎・肌荒れ・目の充血などの予防に効果があります。
栄養面もバッチリな魚なので、是非召し上がってみて下さい。

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