フラワーディレクターからの花だより
ふわふわで可愛い!「テマリ草」の楽しみ方
2020年8月16日
今月のお花はテマリ草です。
テマリ草は緑色のマリモのような花です。
ふわふわとかわいらしい姿から「グリーントリュフ」とも 呼ばれています。 開花時期は5月~7月の暖かい季節で、直径3cmほどの球状の房が開花します。
夏の高温多湿が苦手で暖かくジメジメした地域では育ちにくい植物です。そのため、厳しい夏の暑さを乗り越えられずに枯れてしまうケースが多いとされています。
一方でテマリ草の切り花は他の生花と比べ日持ちするためすぐに枯れる心配はありません。
実はテマリ草はナデシコ科の花の仲間です。テマリ草の緑でふわふわとしている部分は本来ナデシコにあった花弁・おしべ・めしべが変異したものです。そのため花が咲いたりしおれたりすることはなく、枯れていきます。
ナデシコのような花は咲きませんが、葉や茎はナデシコとよく似ています。 また、秋~冬にかけて茶色系に着色したものも出回ります。ちなみに他のナデシコ科の仲間にはカーネーションやカスミソウなどがあります。
お花を長持ちさせるには
花びんなどに生けた場合は茎の部分についている葉はきれいに取り除き、こまめに水替えをしてぬめりを取ることが長持ちさせるポイントです。
鉢植えの管理のポイントは、乾燥に強いため水の与えすぎには注意してください。
日当たりのいいところで管理し、真夏は風通しのよい半日蔭~日陰で管理してください。
花言葉
花言葉は「純粋な愛」「思慕」「才能」です。
テマリ草の元の品種である「ビジョナデシコ」の花言葉は「純粋な愛情」「細やかな思い」ですが遺伝子だけでなく花言葉も受け継いでいるところにロマンが感じられますね。