フラワーディレクターからの花だより
夏から秋にかけて咲く花「ケイトウ」
2020年9月16日
今月ご紹介する花は「ケイトウ」です。
夏から秋にかけて咲くケイトウは、ニワトリのとさかに似ていることから “鶏頭”と書きます。英語名の由来もまた、このトサカのイメージから鶏のトサカという「cockscomb(コックスコーム)」という名前がついています。
発祥はアフリカなどの熱帯・亜熱帯地方で、矮性種や高性などさまざまな品種があります。
花の形によってもいろいろな種類があり、トサカ系、羽毛系、久留米系、槍鶏頭系、ノゲイトウ系の5つの種類に分けられています。外見は違いますがすべて同じヒユ科のケイトウ属の花です。
日本では春に種をまいて、夏から秋にかけて花を楽しむ ”春巻き一年草” として扱われていて、寒さに弱く・暑さに強く長持ちする為、温度が高く乾燥している空間にもおすすめです。
ケイトウの上手な楽しみ方
ケイトウ類は比較的長持ちするお花ですが、茎が腐りやすいのが難点です。
輪ゴムなどできつく留めたまま活けると、そこから茎が腐ってくることも。
できれば茎はばらして、風通しよく飾ると長持ちします。
花瓶の水は少なめにして、水をこまめに替えましょう。茎がぬるぬるしてきたら、その部分はカットして活けなおしてください。
ケイトウの花言葉
花言葉は「おしゃれ」「気取り」「風変わり」「色あせぬ恋」「情愛」です。
人の目を惹きつける花の姿から「おしゃれ」「気取り」「風変わり」の意味がつけられました。
鮮やかな花色は、いつまでも続く愛情を連想させるため、「色あせぬ恋」「情愛」とつけられたそうです。
昔、学校の花壇に植えられていた印象のケイトウですが、おしゃれな花姿の品種も多くあります。
夏の暑い時期に活躍するのはもちろん、秋の草花などにもよく合います。
旬の夏から秋にかけて、ケイトウをメインにお花を飾ってみてはいかがでしょうか。
使用花材
ケイトウ、パニカム、フウセントウワタ