フラワーディレクターからの花だより
梅雨を軽やかに「梅花空木(バイカウツギ)」
2021年5月18日
今月ご紹介する花は、梅花空木(バイカウツギ)です。今回は向日葵といけてみました。
バイカウツギは、初夏に白い花を咲かせる落葉低木です。
花の形が梅の花に似ていて、茎の中が空洞になっていることから「空(うつろ)な木」→「空木」、梅花空木という名前がついたとされています。
中国では、山梅花と呼ばれており、英名ではMock Orange「オレンジまがい」という意味で、花の香りがオレンジの花と似ていることからつけられたそうです。
葉を揉むときゅうりのような香りがするのも特徴です。
花言葉は、「回想」「気品」です。
バイカウツギの香りをかぐと、記憶や思い出が呼び起こされることから「回想」、 清らかで凛とした純白の花が咲くことから「気品」という花言葉が付きました。
バイカウツギは古くから庭木や生け花の花材として親しまれており、切り花としても使われることがあります。
暗くなりがちな梅雨の時期に、軽やかな気持ちにしてくれそうな爽やかな香りと、可愛らしい白い花が初夏にぴったりな印象のバイカウツギ、室内に飾って楽しんでみてはいかがですか?