フラワーディレクターからの花だより

「ワレモコウ」で秋を感じる

2018年10月16日

今回はワレモコウにしてみました。
皆さんはワレモコウという植物をご存じでしょうか?
一般的な野草として知られるワレモコウには「吾亦紅」「吾木香」「我吾紅」などと、さまざまな漢字表記があり、一説では、「われもこうありたい」という思いをこめて名づけられたそうです。

ワレモコウは、バラ科ワレモコウ属の多年草で、日本、朝鮮半島、中国大陸、シベリア等に分布しています。
夏から秋にかけて、細い茎の先に小さな花が卵形に集まって咲くのが特徴です。
花の色は渋い赤色で実は小花が集まって咲いているようにみえる部分は、花びらではなく葉っぱが変化したガクと呼ばれる部分です。

花言葉は、「変化」「移りゆく日々」「物思い」です。
由来はワレモコウの花が上から下へと咲いていく姿から、変化や移ろいを表す花言葉が生まれたと言われています。
また、咲いている際に、頭が垂れ下がっていることから物思いにふけるようなイメージから、物思いなどの切ない花言葉が生まれたそうです。
ワレモコウはネガティブな花言葉が多いですが、一方で、ポジティブな花言葉もあります。
それが「明日への期待」や「憧れです」。

ワレモコウは、山野で自然に育つほど生命力が強いので、とても育てやすい植物です。
庭の一角や寄せ植えにもおすすめです。
また、ドライフラワーにすることもできるので、壁に飾ってみるのもいいかもしれませんね。

今回は、アルストロメリアとともにクリスタル花瓶に生けてみました。
あまり目立たず、素朴な色ですが、玄関やテーブルに飾って秋を感じてみてはいかがでしょうか。

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